2020年3月2日
CYBERDYNE Omni Networks株式会社(本社:茨城県つくば市、代表取締役:山本直行)は、LoRa 対応冷蔵庫温度管理システム「LASシリーズ」を2020年2月より発売開始します。 衛生管理や品質管理において、冷蔵庫の温度管理、記録、保守は、より厳密に確実に実施することが求められています。これまでは人が定期的に目視チェックしてきた作業ですが、それをLoRaネットワークで、コスト、シス テムを最適化し、作業を自動化することを目的としたのがこの「LASシリーズ」です。
旧来の低消費電力の無線技術にはBluetoothやZigBeeなどがあります。しかし、これらの電波は遠くまで飛ばず、1つの基地局でカバーできるエリアは狭いため、km単位のエリアを全体的にカバーするには多数の中継器を設 置する必要がありました。 他方、広域をカバーできる無線ネットワークとして3G/LTEがありますが、1回線あたり月々数百円の通信料金がかかるため、大量のデバイスがネットワークにつながるIoTでは通信コストが大きく膨れ上がってしまうこと。更には、デバイスごとに消費電力が大きいことも課題でした。 そうしたなか、登場した新しい無線技術が「LPWA(Low Power, Wide Area) 」です。通信速度は100bps~数十kbpsと低速でありますが、 km単位のエリアを1台のゲートウェイで集約できるため圧倒的な低コストかつ省電力を実現する特性から、IoT向けの無線ネットワークとして「LPWA」に期待が集まっています。 LoRaは、LPWAの一種で、省電力で広いエリアをカバーすることを特徴とする無線技術です。 特定小電力無線のため免許が不要で、屋内用と屋外用のゲートウェイが各種のエンドノードと通信を行い、ノードの情報をクラウドサーバーに集約して利用します。920MHz帯の無線を利用し、実際にIoTのためにやり取りするデータの通信速度は、8km先まで送れるモードで980bps、通信距離を短くしたモードで11,000bps程度とされています。
※写真はイメージです。実際の製品とは異なる場合があります。
8チャンネルのLoRaWAN対応の屋内用ゲートウェイです。3G/LTE、およびWiFi(2.4GHz)、Ethernet通信に対応し、LoRa機器通信を中継します。 TLGシリーズは、各センサーからLoRaネットワークで送信されたデータを、3G/LTE、2.4GHz帯無線LAN、有線LANを使ってクラウドサーバーに送る屋内用ゲートウェイです。km単位のエリアを集約できるLoRa規格に準拠していますので、1台で広範囲のネットワークを構築することができます。
本体の底面には金属ケースに取り付けるためのマグネットを3個装備していますので簡単に設置することができます。
センサー部分はプローブ形状になっており、業務用冷蔵庫内など電波の届かない場所に設置する際、センサー部分のみを庫内に設置することで対応することができます。 LASシリーズは、LoRaネットワークを通じて定期的(通常モードでは1時間単位)に環境温度をクラウドサーバーへアップロードする機能を持った温度センサーです。5分間隔での温度測定を常時おこなっており、環境温度が設定した温度範囲外になると、温度異常としてクラウドサーバー経由でアラートを通知します。 リチウム電池(2400mAh)2個を内蔵しており、1時間に一回の測定データ送信の場合、電池交換無しで約5年動作します。
価格は案件ごとに 個別にお見積致しますので弊社営業までお問い合わせください。
CYBERDYNE Omni Networks株式会社 営業部 E-mail: sales@cyberdyne-omninet.com